2026-04-22 19:22:40 配信

“停戦延長”トランプ大統領の思惑 専門家「時間がかかっても…」

 期限までに合意できなければ「空爆」を警告していたトランプ氏が一転、停戦の延長を表明しました。イランは「延長を要求していない」と反論。トランプ氏の思惑通りかそれとも誤算か。専門家に聞きました。

■“停戦延長”トランプ氏の思惑

 「やらない」と言っていた延長をやっぱりやるということです。

トランプ大統領のSNSから
「イラン側の提案が出され、協議が何らかの形で決着するまで停戦を延長する」

 この投稿の前の日に受けたブルームバーグ通信のインタビューでは、停戦が延長される可能性について「極めて低い」と話していたのですが、日本時間の23日午前までとしていたイランとの停戦を、今度は無期限で延長しました。

アシャルクTVの記者
「バンス副大統領を一日中待っていましたが、停戦発表の直前に来ないことを知りました。トランプ大統領のように、いつも考えを変える人に対処するのは難しい」

 なぜトランプ大統領は停戦を延長することにしたのでしょうか。

明海大学 小谷哲男教授
「イランにアメリカはいくつかの要求を突き付けています。特にウランの濃縮に関して、これの回答がなかなかこないということで、それを待つというのが一番大きな目的。仲介しているパキスタンからは、今のイランの最高指導者モジタバ師が決断を下す、それがイラン全体の集団指導体制の中で承認されるのに時間がかかるということらしく、アメリカとしては時間がかかっても良いので回答を待つ、その間は停戦を延長すると決めた」

■海峡緊張「一日5億ドル失っている」

 ホルムズ海峡を巡る緊張は高まったままです。

革命防衛隊海軍を名乗る無線音声
「こちらは革命防衛隊海軍。ホルムズ海峡を通過する許可は出ていない。直ちに引き返すように命じる。従わない場合、いかなる危険が生じてもそちらの責任だ」

 イランはホルムズ海峡の封鎖を続け…。一方のトランプ大統領も。

トランプ大統領のSNSから
「ホルムズ海峡はアメリカによって完全に封鎖され、支配下に置かれている。イランの港に入れる船は一隻もない。このため彼らは一日5億ドルを失っていると言われている」

 アメリカの国防総省が21日に公開した映像。

 ヘリコプターに乗り込んだアメリカ軍の部隊が向かったのはインド洋上を航行するタンカーです。立ち入り検査を実施しました。

 タンカーは無国籍でイランの原油を積んでいたとしています。

 無期限の停戦延長で事態は動くのでしょうか。

小谷哲男教授
「イランがアメリカに海上封鎖の解除を強く要求しているのは、言い換えれば海上封鎖が相当イランにとって経済的に厳しい、その効果が現れているということ。当然ホルムズ海峡が封鎖された状態ですから、アメリカとしても原油高、ガソリン価格の高騰で、お互いに今苦しい状況」

■“処刑人”解放呼びかけなぜ

 トランプ大統領は停戦延長を発表する前、8人の女性がイランで処刑される予定だとするSNS投稿を引用し、その解放を呼び掛けました。

トランプ大統領のSNSから
「彼女たちを傷付けないでほしい!そうすれば、我々の交渉にとって素晴らしいスタートになるだろう」

 イラン側は8人に処刑の罪にあたる人はなく、虚偽の主張だと否定しています。

 なぜ、突然このような呼び掛けをしたのでしょうか。

小谷哲男教授
「トランプ氏は自分が正義であるということを強調したい。今イランを攻撃しているのは『イランの体制=悪』だから。基本的に『善』と『悪』そういう構図に持っていきたい」

(C) CABLE NEWS NETWORK 2026

トップへ戻る